カルテット~人生のオペラハウス(映画)

カルテット(英語:quartet、イタリア語:quartetto、スペイン語:cuarteto)
四人組のこと。
音楽で使われるのは四重奏、四重奏曲、四重奏団のこと。
弦楽四重奏、ピアノ四重奏など器楽演奏をする人、
または楽曲そのものをいう。
歌の方では-奏-が-唱-となる訳ですね。
画像

この映画はオスカー俳優ダスティン・ホフマンが70歳を過ぎて手がけた
初の監督作品として話題になっている。

引退した音楽家の高級老人ホーム「ビーチャム・ハウス」では
かつての栄光を背負いそしてプライドの高い老人たちがハウスの中で
共同生活する様を描いている。

粗筋はそのハウスはすでに資金が風前の灯、存続できるか危機敵状況にある。
そこでホームの存続をかけた復活コンサートで資金を集めようとする。
かつて名盤を残した4名が四重唱(カルテット)を歌えば大入り間違いなし、
だがソプラノの元夫(トム・コートネイ)は嫌がり---
紆余曲折ののちステージに立ち大喝采をあび、コンサートは大成功。
ハウスの存続危機を回避する、という筋立てだ。

ただ、凄いのはメインのキャストにイギリスの名だたる名優が名を連ねている。
画像


マイケル・ガンボン=(「ハリー・ポッター」の教授!)、
マギー・スミス=(「ハリー・ポッター」の教授)など
オスカー受賞の名優達の演技が見物。

さらに、引退はしているが名だたる器楽奏者、声楽家の演奏が聴ける。
ヴェルディの椿姫から乾杯の歌、さらにリゴレットから女心の歌。
そのほかクラシックの名曲のオンパレード---
画像
画像



こんな感想を書いている人がいた。
「実のところ最初は出てくるのが老人また老人で辟易としていたんですよ、
これ乗り切れるかな?って思って。しかも誰が誰やらわからないというか、
全部同じに見えるんですよね、ほんとに。
というより誰に注目して見ていたらいいのか分からないから
ものすごく居心地がが悪いわけです。」

「それが進行して行くにつれ人間関係が整理されて
4人のカルテットの関係性が見えてくる。」

私も最初のうちはピアニストの手の皺が非常に気になりましたね。

余談ですが、
『戦場のピアニスト』などの脚本家ロナルド・ハーウッドの戯曲の映画化。
あの『戦場のピアニスト』も私の記憶にずっと残っていますね。
画像

それに、監督のダスティン・ホフマンは大学で音楽を学んでいる。

「あなたにとって音楽はどれぐらい重要なのものですか?」
というインタビューに
「僕にとっての全てだね。誰にとってもそうじゃないかな。」
と応えている。

音楽の素晴らしさとともに、私は老を見つめたとき
ここに描かれたような生き方ができたら--とも思った。

 大分市の「シネマ5」 6月26日の観賞。
残念ながら6月28日までの上映。


この記事へのコメント

himagine
2013年06月29日 15:36
カルテット、もう終わったんですか。見たかったなー。
だいぶつ
2013年06月29日 17:33
そうなんですよ。残念ながら上映は終わりました。単なる音楽映画とみるか、晩年の一つの生き方を描いたものとみるか、観賞する側の受け取り方が違ってきますね。

この記事へのトラックバック