あそこ の あれ~言葉とパフォーマンス

第一話。
A男--おい!こんまえ あっこ行ったとき

     おもしろかったのぅ。

B夫--そうやったのぅ。おまえは ざまぁねえごと 

     わき上がっちょったのぅ。

A男- -そげぇいうけんど おまえこそ しら真剣 

     さわぎよったじゃねえか!

B夫--そらそうや、どうせ 会費を払うんやから

      おもしろうせんと損や。

*地元以外の方達のために、翻訳すると、

 (ちなみに A、Bは肝胆相照らす友人同士)---

A男--やあ、この前は あそこに行ったとき 

     面白かったね。

B夫--そうだったね。 

      君は ものすごく乗りに乗っていたよ。

A男- -そんなこというけれど、君こそ 何が何だか

      分からないくらい 騒いでいたじゃあないか!


B夫--それはそうだろ、どうせ 会費を払うのだから 

      楽しくやらないと損だからね。

*翻訳したところで、

 何のおもしろみもない話、 内容なのだが、

地元で、地元の言葉で話す時は

内容は別にしても味が出てくるからおかしい!

第二話。

一度、家の玄関を出てすぐ引き返してきたC男。

玄関で大声で家人を呼んだ。

「お~い、

そこんところに あれ おいちょるやろ 持ってきて」

*(あのね~そこに、あれ、置いてるだろ、持ってきて)

ひも靴を脱ぐ手間と時間を惜しんで、

              用事を言いつけた。

家人は考えた--「??」。

「そこちゃ どこかえ。 あれちゃ なんかえ。」と返す。

*(そこって、何処なの。あれって 何ですか)


お宅ではこんなやりとりはありませんか?

固有名詞となる言葉が口から出てこない現象を

経験したことはありませんか。



「言わなくても分かる」という勝手な思い。

よくいわれることに「同じ日本人でしょう、だから-」

また「永いつきあいっでしょう、だから-」

その一方では

「言っても分からないこともあるが、

言わなければなお分からない」と言うことも。

以心伝心を得意とする日本人的感覚!

人それぞれだから言わなきゃ分からない、

とする外国人!

(いずれも一括りすることをご容赦願いたい)

以心伝心に浸りきって生きていく危険性は

いつか、どこかで、くいちがい、

すれ違いの元にもなりそうだ。

それでもその意識を持ちながら、流されていく自分。

そして、人生は流れていく。

人間って、面白い生き物だ。


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